見えない雲
もしも身近な場所で原発事故が起こったらという、高校生の女の子を主人公にしたドイツ映画。
ひとつひとつのシーンは丁寧で面白かったです。特に冒頭の事故の起こる前のパートはよかったな。久しぶりに清々しい感じの人びとを見ました(笑)
恋愛と災害パニックと家族と友達と病気と…、盛り沢山な内容をひとつの箱にコンパクトに収納した感じで、作品としては「まとまりすぎて広がりがない」という印象。その分とても見やすかったけれど。
ひとりぼっちになった自分を探してくれる人がいて、現実には奇跡のように思えたけれど、その人がすべてを背負ってくれるわけではないし、そのくらいの一瞬の幸せはあってもいいよなーと、これは希望ですけど、映画がどうというより、ぽつんとさみしくなってしまいました。