シッコ

マイケル・ムーア監督最新作。運よく試写会のチケットをもらってゴー。
アメリカの医療保険を扱ったもので、日本でも自費負担額が1割増えたばかりだし、今までで一番身近なテーマだったので興味深く観ました。作品としては相変わらずエンターテイメント路線で面白いのだけど、ムーアの突撃取材もたいしたことがなく、アメリカとその他の国の比較があまりに大雑把で、ドキュメンタリとしての質が著しく低下しているように思われて残念。この社会の不幸な出来事のほとんどはカネに起因しているのは皆わかっているのだから、権力にもっと切り込んで欲しかった。鑑賞して楽しんでいるだけの自分が言うのもどうかと思うけど、がんばれる人にはがんばって欲しい。

とりあえず医療保険が受けられない人は、有り金かき集めてカナダとかフランスとかに逃亡するとよいと思われた。ほんとかー?