猫の恩返し/ギブリーズ episode 2

ポスターなどで見かける主人公があまりにも可愛くないので、ほとんど期待せずにみたのだが、その分思ったよりも楽しめた。池脇千鶴のふにゃふにゃした声がキャラクタによく合っていて、がんばりすぎない、気の抜けた感じが、ジブリヒロインではめずらしかも。

世界観の設定は「耳をすませば」とほとんど同じ。実を言うと「耳をすませば」はひどく苦手だったので、このくらいのお馬鹿さ加減で、間の抜けたギャグがわたしにはちょうどよく、案外ほっとして観ることができた。猫の世界に連れ込まれて、猫の王子様と結婚させられてしまいそうになるお話で、やる気のないヒロインが、王子さまはかっこいいし（まんま猫なんだけど）と、このまま猫になってもいいかなーとふにゃふにゃと思ったりするのが可愛い。でもやっぱり現実でがんばらんと！と思うのはいいとしても、猫の世界から戻ってきた主人公が成長していたのにはがっかりした。ジブリってこういうところがダメだなあと思う（笑）。

ギブリーズに関しては内輪的雰囲気が鼻につくのと、全体的印象として長すぎる感じ。どちらも決して悪くはないのだが、映画館で見なくてもという気はする。

猫の恩返し / ギブリーズ episode2 [DVD]