マッスルモンク

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香港のスター、アンディ・ラウが筋肉隆々のボディスーツ着用で、その筋肉を見せつけるために脱ぎまくりながら、戦いまくって、女性警官を助ける心優しいモンクを演じている。のっけからアンディのストリップ姿が拝めるという、サービスは満載。物語は3部構成になっており、1部では女性警官との出会い、2部ではふたりの距離が縮まり、3部ではふたりの背負っている過去の業との死闘が繰り広げられる。

アンディ・ラウは「インファナル・アフェア」で冴え冴えとした暗い男を演じていたけれど、今回は彼の持つキュートさを存分に味わえる。ヒロインのセシリア・チャンも野暮ったいところがとても愛らしくて、絵的にはヘンなのだけど、見ているとほんわかするベストカップルだった。ふたりが少しずつ歩み寄っていく2部は、すてきなラブストーリーだ。

ただ、ただ！　どうやらこの映画の主題は「因果応報」にあったらしく、物語は突然、陰惨な過去との対決へと転化してしまう。アンディの裸にキャー！とか、セシリアの不器用な愛くるしさに参っている場合ではない。いきなり冷や水を浴びせられたよう。物語の流れが不自然で、何か騙し討ちにあったような、結果として居心地の悪さだけが残る作品になってしまった。

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