クラッシュ
http://www.crash-movie.jp/
久しぶりに見たブレンダン・フレイザーとサンドラ・ブロックがなんだかよかった(笑)。夫婦としてはありえんだろうと思いつつ、そういう白々しさがにじみでている嫌味なカップルでおもしろい。
個々のエピソードがたいへんよくできていて、印象に残ったシーンがいくつかある。それにしても、みんな孤独でさみしくて怯えていて…というのはここ数年共通した世界のテーマかもしれんです。その先が何かあるような気はしているのだけど、まだよくわからない感じ。
母親がすごくつまらなかったと言っていて、見終わってからなんとなく納得する(わたしは面白かったですけど)。映画という人間の創った架空のお話なのに、不公平感が残る。差別主義をむき出しにしている人びとがやり直すチャンスを与えられる。それはよいのだが、よい人(あるいはよくありたいと意識的に思っている人)がことごとくひどい目に合うは、よくありたいと思っている人間(たとえばわたしもそう(笑))にとっては救いがないように思える。そこはたぶんポイントではないと思うのだけど…、一人の人間の中の善悪は様々に混在しているのに対し、作品としての善悪の向きが一通りだったのが気になりました。
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