その名にちなんで

http://movies.foxjapan.com/sononani-chinande/
東京国際映画祭にて一足先に鑑賞して来ました。しずかに感動に満たされましたが、人に薦めていいかどうかは少し悩むところです。原作のゆるやかな流れがすでに自分の中にあって、その上を飛び石みたいに軽やかに飛んでいくような印象だったので、もしかしたら原作未読だと、飛ばされている部分が補完できないかもしれないです。

インドからアメリカへ渡って、不安のなか必死に生きてきた父母と、アメリカで生まれ育ち、親の文化といやおうなしに対立しなければならない子の苦悩の物語。お互いの愛情を手にゆるやかに時間を重ねていき、対立を描きながらも非常にあたたかいのが原作者のジュンパ・ラヒリの特徴で、このあたたかい愛情が母親役の女優(すごくキュートでキレイ!)さんから非常に伝わってきて、それだけでもやっぱり観てよかったなあと思える作品でした。でも本が好きなら、小説は自信を持ってお薦め!

原作:単行本出ました

その名にちなんで (新潮文庫)

その名にちなんで (新潮文庫)

その名にちなんで (新潮クレスト・ブックス)

その名にちなんで (新潮クレスト・ブックス)