ライラの冒険 黄金の羅針盤
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原作既読の身としては、やっぱり面白かったです。ストーリーを落とすことなくしかし超特急で駆け抜けてました。映画は渋くファンタジーにしては地味な印象、よく言えば品のある雰囲気の作品でした。とくにラストの夜の暗やみのなかでの戦いが(暗くて何をしているのかよくわからなかったけど)よかったと思う。別に重要なシーンではないのだけど。小説のクライマックスは、さすがにカットされており、そりゃそうだと思いました(涙)。続編を作るのははなんだか無理があるような気がしてきました。
あと30分ほど長くしても、ライラとダイモンの交流や、世界観の描写が欲しかったところ。これではあらすじをを映像化しただけだ。小説未読の人には薦めづらい。ほんとに映画だけを観るくらいなら、むしろ小説だけを読んだ方がよいです。というより、映画で表現されているのは原作のごく一部なので、あまり薦めたくない。小説は本当に面白いので、公開前に小説の宣伝をもっとやって欲しかった。わたしも公開が決まってから本を読んだのですが、ほとんどの書店に続編が置いてなく、手に入れるのがたいへんでした。宣伝方法はちょっとぴんぼけ。想像力ってなんでしょうね。
あ、そうそう。ニコール・キッドマンて素晴らしいですね!知ってたけど!
- 作者: フィリッププルマン,Philip Pullman,大久保寛
- 出版社/メーカー: 新潮社
- 発売日: 2003/10/29
- メディア: 文庫
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