第9地区
約20年前、南アフリカの上空に突如巨大な宇宙船が現れるが、宇宙船からは何のコンタクトもない。不気味である。で、何年かして、意を決して突入を試みると、栄養失調で死に掛けた難民のようなエイリアンがうじゃうじゃいた。どうやら宇宙船が故障し、何年も宇宙船に閉じ込められていたらしい。地球人は博愛精神を発揮し、地上に彼らの居住区を作ってあげた。そして現在、この宇宙船は未だ同じ場所に居続け(てことは地球と一緒に回ってますね!)、地球人は彼らとの共存にも慣れつつある反面、増え続けるエイリアンとのトラブルも多発し、第10地区への強制移送を試みる。
と、ここまでが設定。これだけでもむちゃくちゃ面白い!
強制移送を任された企業のヴィッカスという社員が主人公で、彼の仕事ぶり・振る舞いがいちいち小市民的で最後まで徹底しており素晴らしい!
小市民万歳!
エイリアンに転居のサインをもらおうとしたり、猫缶投げたり。エイリアンはエイリアンとしてしか認識できないような気もしつつ、しょうがないので名前をつけたのだと思うけど、おそらくエイリアン全員に地球人の名前がついているはず。途中で行動を共にするエイリアンに向かって、「クリストファー!」と叫んだのはひそかにツボに入った。
もし自分がこの世界の住人だったら、かなり困ってしまう。人じゃないし、動物でもないし。やっぱり出てけ!と思うのかも。また嫌らしいことに、このエイリアンは(おそらく、というか今のところ?)侵略者ではなくて、わりとコミュニケーションが取れるので、これが難民だったら…?などと想像したりもして、前半はちょっと悩ましかった。しかしもし自分がヴィッカムだったら、やはりキレるしかないな。彼がキレてからの展開はもう面白過ぎて涙が出そうだった。
ラストも秀逸で、ああやられたなー。グロ(汚い系含む)が苦手でなければ、かなりオススメ。
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