瞳の奥の秘密

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アカデミー賞外国語映画賞受賞作品のアルゼンチン映画。アルゼンチン、というところに惹かれて鑑賞。1974年に起きた殺人事件と25年後の現在を絡み合わせ、見事なドラマに仕上がっている。

事件の核心についてはまあ何となく想像がついたのだが、注意しなくてはならないのは1974年という時代だ。昨年イーストウッドの『チェンジリング』を鑑賞し驚いたわけだけど、時代は違うけれど本当にめちゃくちゃな時代が存在する。最終的に権力に屈してしまった判事や被害者の夫たちは、その後それぞれの道を歩むことになる。

サスペンス部分も面白かったけれど、見所は25年を経てからの彼らの選択だろう。彼らはずっと25年前の続きを生きていて、でも事件そのものへの執念というよりは、自分自身の生を生きることを諦めていない。余韻の残るいいラストだった。

El Secreto De Sus Ojos

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